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竜を継ぐ者(12)何故こんな事に?学園のマドンナを犯せと!?



 目の前で少女がオナニーをしている。
 ――って、この絵づらはどこかで見覚えがあるのだが。
 既視感――というのか、こういうの。深層心理はそう答えるのだが、吸い込まれるように足は勝手にフラフラと少女に向かってしまう。
 彼女の近くまで来ると、声が聞こえた。

『女を犯せ』

 この状況にも強い既視感を覚える。
 既視感か、違うな……これは身に覚えのある事だ。
 自覚はあるのに、どうしてか記憶があやふやだ……何故なのかは判然としない。
 ただ覚えのある通りに、真吾は目の前の少女に視線を向けた。
 黒のソックスに包まれた細い足首。そこから美しい曲線をなだらかに描きながら、スッと上に伸びる嫋やかな下肢。捲れ上がったスカートから覗くむっちりとしたエロい太腿に、真吾は思わずデレッと鼻の下を伸ばした。
 すると不図、気づいた。
 あれ……何処かでその黒子、見た覚えがあるな……。
 少女の太腿の付根には、見覚えのある小さな三角形を描く三つの黒子があった。
 ――あ、彩夏だ……彩夏の太腿にあった黒子が確かそんな形をしていたじゃないか……頓悟すると視線を少女の顔に移す。
 しかしそこに居たのは彩夏ではなかった。

「――結城……さん……?」

 サイドポニーに結わえた、ふわふわにカールした明るい茶の髪。耳垂に金色のピアス……日本人離れした顔立ちをした、長い睫の超絶美少女。
 目の前で身体を横たえオナニーしていたのは、真吾の通う高校のアイドルにして男子たちのマドンナ、結城愛《ゆうきあい》……真吾の憧れているクラスメイトだった。
 カッチーンと音が、どこかから聞こえそうな程にショックで固まる。
 何で結城さんがこんな事をしているんだ。しかも僕の目の前で――喪心しそうな頭で真吾は逡巡する。
 オナニーに耽っていたのは、彩夏だったはず……あの三角形の黒子は彩夏のもののはずだ。何故それが愛になっているのか、それとも愛にも同じような黒子が?
 真吾の動揺などお構いなしに、愛はぱっちりとした眦を切なげに悦楽で歪め、ポテッとした愛らしい唇から喘ぎ息を洩らしていた。
 そんな顔を見せないでくれよ……憧れの人の悦に浸る顔に煩悶とする。真吾の中では、どちらかと言えば見たくない気持ちの方が強い。
 性的な意味でも、恋愛的な意味でも……愛に対して、こうしてみたいという邪な思いは懐いた事はなかった。
 ストイックだと思われそうだが、オカズに使った事が皆無ではないのでストイックという事もない。
 だから性の対象外という訳ではない……だが、真吾は本当に子供じみた妄想しか、彼女に懐いた事がないのだ。たまたま見てしまった太腿をオカズに使うとか、どんな下着を身に着けているんだろう程度の幼稚な妄想を懐く程度。
 しかし、ここまであけすけな欲望の色眼鏡で愛を見た事はない。
 というよりも見れない……。
 彼女が高嶺の花すぎて不純な妄想を懐く事すら恐れ多く、望むに至れない。
 学園中の男子が彼女を狙っている中で、ただ憧れを懐いているだけの地味オタ男子の真吾が、近寄る余地など全くないし、下品な妄想を懐く事すら分不相応だ。
 抱きたいなどという高望みは、最初から持たなければ望もうともしなくなる。
 思いも進まない代わりに、何も望む事もなくなる――そうする事で、心の平穏を真吾は保ってきた。

「どうして僕にやらせるんだよ。嫌だよ……」

 愛を犯せと……?
 高校に入学してからずっと憧れていた人を、犯せって言うのか。
 今まで抱きたいと望んだ事もないのに、抱くではなくレ●プしろと……。
 それでも――真吾の男の部分は、心を代弁するかのように逞しく隆起し、固く反り返っていた。
 声はもう一度、命令するように真吾に告げた。

『早くその女を犯せ』

 ――と。
 重苦しい思いが真吾の心に渦巻いた。
 それを跳ね除けた為に、苦い思いを懐いたぼんやりとした記憶。
 襲わなければ、望んでなくても無理矢理に身体を使われる――嫌だ。
 もうそんなのは嫌だ。命令されて手を染めるのもムカつくが、他人に身体を勝手に使われるのは更に腹立たしい。
 真吾が望む望まないに関係なく、どう足掻いても自分の身体がレ●プに使われるのなら、自分の意思とは関係なく使われるくらいなら――。

「…………ごめん、結城さん……」

 肌蹴た胸元から零れる色白な双峰に、真吾は躊躇しながらも手を伸ばした。
 その脹らみを確かめるように手のひらで揉みながら、可憐な蕾を舌で絡め取る。
 愛は可愛らしい声で真吾の愛撫に応えた。

「あんっ!ああっ……あっあっ……あぁ~ん、気持ち良い、滝川くん……ッ」

 何とも言いようのないドロドロとした気持ちで、それを聞く。
 本当は愛のエッチな声など聞きたくない。いや――心の底では違うのかも……心が複雑すぎて、理解が追いつかない。
 反倫理的な相手でもないのに、何もここまで躊躇いを覚える必要はないはずである。しかし真吾には、男の欲望をぶつける事に躊躇する相手が何人か存在する。
 心は不自由なもの……勝手に沸いてくるので意思では手に負えない。愛の情欲を誘う姿を見たくないと拒む裏で、見てみたかったと思う欲望の気持ち――それは理性の働く頭で考えては始末におえない感情だった。

「結城さん……!」

 彼女の手をどかし、ショーツの中に手を忍ばせていった。
 凄いな、ドロドロじゃないか……学園のアイドルも、他の女の子たちと同じ。エッチな気分になればマンコは濡れるし、触れば感じる――まるで愛をはじめて女と認識したように、真吾の心はドキドキと震えた。
 蕩ける秘裂を指で撫でると、熱い愛蜜が指にヌルヌルと絡んだ。
 更に指を深く沈めて、その中を指で押し開くように擦っていく。
 コリッとした感触を指に感じて、指の腹全体でズルズル擦ってやると、愛は柳腰を切なげに揺らせた。

「あん!あっあっあっあっ、イク……あ~!!イクよぉ、滝川くぅ~ん……ああ――あぁ――――ッ!!」

 発情しきった彼女の肉体は、早々に昇ってしまった。
 絶頂したばかりの腰が、物欲しそうにビクビクと痙攣している……エロいな。もっと快感が欲しいのかよ、本当に物欲しそうだな……。
 逝ったばかりの愛の顔を見ていると、堪らない気持ちになった。
 心の奥底から何やらドロドロしたものが、湧き上がってくる……これは劣情か。劣情を、愛に感じているのか。愛とヤりたいと……。
 所詮は僕も男だな……と真吾は心で自分を皮肉った。愛を色眼鏡で見ていなくても、目の前で情欲的な姿を晒されたら我慢できなくなる。
 手を掛けた切欠が強制的でも、愛に欲情を懐いたのは紛れもなく自分自身だ。それを認める事が簡単にはできないから、苦しむ……。
 だから理性で考えてはいけない。
 ショーツを乱暴に剥ぎ取ると、逝ったばかりの膣口にペニスを押しつけた。

「はあはあ……あっ、早く頂戴」

 愛は淫猥に微笑んで、ペニスの挿入を真吾に強請る。
 何て顔で強請ってくるんだよ。自我が無い事はわかってる、わかってるけど……。
 今まで欲望の眼で見ていなかったとしても、このような状況に至ってまで何も感じずにいられるほどお人良しではない。
 今の愛は自我が無いのだから、遠慮する必要なんてないんだ。
 だから愛を犯す事に、罪の意識を感じる必要もない。だって挿れて欲しいと強請っているのは、彼女の方なのだから……。
 自分を満たした劣情は昂ぶりとなり止める事はできなかった。
 愛とヤりたい、愛のエロい姿でバキバキに勃ったチンコを、愛のマンコにズッポリ突っ込みたくて堪らない。

「結城さん、やらしいな……今チンコ奥まで挿れてあげる。ズッポリとね」
「もう待てないよぉ……早く奥まで挿れてぇ……」

 ねっとりと絡みつくような甘い声で強請る愛。憧れの人のお強請りの言葉に昂ぶる劣情……随分と控えめなんだな。マンコは酷いくらいにドロドロな癖に……。
 ペニスを少し挿し込んで、真吾はアレ?と思った。
 このツブツブした感触は、彩夏と同じ――。

「滝川くん、早くぅ……」

 逡巡していると愛に挿入をせっつかれた。

「ごめん、すぐ挿れるから……結城さん意外とスキモノだな」

 真吾は愛の|膣《なか》に強く、そして深くペニスを挿入させた。
 ガツンと子宮を貫く衝撃に、愛の顔が甘美な切なさで歪む。

「深い――ッ!!」

 ペニスの圧迫にビクビクと震える愛の身体を抱きしめると、衝撃の余韻冷め遣らぬ膣道を昂ぶりのままに、苛烈な抽挿で犯した。
 性器どうしがグチュグチュと卑猥な音を立てて摩擦される。
 愛は立て続けの強烈な快感を、体躯を悩ましげにくねらせながら受け止めた。

「凄い……あっあっあっあっ!滝川くんの凄いよぉ、奥にくるぅ……あっあっあっダメダメダメ、そんなにしたらだめぇ~~~!!」

 愛の激しい喘ぎに伴うように、膣壁が奥の方からだんだんと狭まっていく。
 ピクピクという痙攣を微かに発しながら震える膣肉が、雁首をキュウと堪らない圧迫で締めつけてきた。

「結城さん、イきそう?」
「うん、滝川くん激しいんだもん。もうイっちゃう……ッ」
「結城さんがエロいから興奮しちゃって……じゃあ一緒にイこうか」

 頷く愛の腰をしっかりと抱きしめると、愛も背中に腕を回して甘えるようにギュッと抱きしめてきた。
 応えるように抱いた腰に力を込める。

「あん!ああ~ん……滝川くぅ~ん!」

 引き出した腰を振り下ろすようにグラインドさせて、奥を抉るように打ち込むと、僅かに飛び散った愛液が太腿に飛沫のように掛かった。
 そのまま擦るように機敏に膨張を抽挿させると、ぶちゅぶちゅといやらしい音を奏でて飛沫も激しく飛び散る。

「うぅんッああぁあぁあぁ……っ!!」

 腕に抱いた愛の身体がビクビクと生き良く踊る。
 背中を強く抱きしめる愛。膣道もそれに伴うように締めつけて、まるで切なさ極まった恋人どうしの抱擁のように強くペニスをギュウっとしてくる。
 ぞくぞくっと背中に快感が走った。
 逸る気持ちが腰の動きを一気に加速させると、肌を打ち合う乾いた音もどんどん激しいものになっていく。
 合わせるように愛の声も高く激しく、間隔も狭まっていった。一際高く声を上げた愛は、グンと体躯を腕の中で大きく逸らすと――。

「イっちゃうイっちゃう!滝川くんイっちゃう~~~!!あんっあんっあんっあっあっあ――――っ!!」
「僕もイク!結城さん射すよ、膣《なか》に全部射すからね!!」
「射して!滝川きゅんッ膣《なか》に射してぇ~~~!!」

 膣《なか》に射してなんて、あの学園一のアイドル結城愛が言うなんて……しかも僕の名前を呼びながら。ヤバい、凄ェ興奮する――射精を強請る愛の言葉に、真吾の劣情は激しく昂ぶった。
 キツく狭い膣肉を雁首が掻き分けながら奥へと進む。やがて雁首の尖端が子宮の入り口に当たった。
 グイと挿入を強めると、すぐそこまで迫っている昂ぶりを開放した。

 ビュルル……どくっどくっ……!!

 身体を支配する射精の感覚。
 それを感じてすぐに、真吾の意識はいったん遠のいた――。

■ 結城愛(ゆうきあい)

 真吾のクラスメイトで、通う学校のアイドル的存在であり、男子たちのマドンナ。
 誰に対しても態度を変えず媚びた所のない彼女は、男女共に人気のあるまさにアイドルという感じの女の子です。
 超絶な美少女で入学当時から男子の告白が絶えず、喧嘩だけでは収まらずに、乱闘になったという逸話まであったりします。
 彼女には顔のモデルがありましてアメリカのシンガー、アリ●ナ・グラ●デがモデルです。
 身長は158センチ。スリーサイズはB86 W54 H84
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小説家になろう・ノクターンノベルズでも連載中です◇










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2018/07/22 00:00 | 竜を継ぐ者~黄の刻印の章(世界はエッチと愛で救われる)COMMENT(0)TRACKBACK(0)  

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