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竜を継ぐ者(32)イチャラブエッチって気持ち良い①



 愛おしむように指先が、ふにふにとした頬のラインを徐に撫でる。指はそのまま顎を押し上げて、上向いた唇に真吾は唇を重ねた。
 口づけられた唇が強弱をつけて、幾度となく唇を啄ばみ――熱を帯びた眼差しが、心を絡め溶かすようにジッと見つめる。言葉で伝えられない代わりに、指先で、眼差しで、唇で……真吾は美奈に愛を囁いた。
 ペニスに指を添えて、膣口を探すように雁首を割れ目になぞらせると――ぐちゅりといやらしい音がした。

「美奈――ココ凄い事になってる。メチャメチャ蕩けてるよ……」
「――やっ……!」

 顔から湯気が出そうな程に耳まで真っ赤な美奈の顔。
 泣きそうな表情が可愛くて、グッとくるほど艶めかしい。穴があったら迷わず飛び込みそうな羞恥の表情は、メチャクチャにしたいほどキュンとくる。

「は――はず……恥ずかしい……」
「その表情《かお》すっごいソソる。挿れても良い……?」

 押しつけるようにクンと僅かに力を入れると、雁首の尖端がクプリと入り口を押し広げるように潜り込む。美奈の狭い膣口は、とろとろに溢れた蜜で難なく雁首を咥えて、その衝撃で美奈の身体が切なそうにピクンと跳ねる。

「――っうん!……はう、あ……欲しいよ。滝川くんのが欲し……っ」

 美奈、エロい。こんなの聞かされたら止まれない――。
 真吾は、腰を突き上げていた。
 キスと挿入は、殆ど同時だった。
 美奈の唇を塞ぎながら、一気に奥まで熱り勃つ剛直をズブリと突き挿れる。膣《なか》は酷く火照り、溢れる蜜でどろどろ……何の抵抗もなくスムーズに、ぬるんとペニスを迎え入れた。

「――くぅん!!んむ……っんく!ぅううん!!」

 一番奥の切ない場所を突き上げられた柳腰が、甘い衝撃にビクビクと震える。疼きすぎているのか、美奈を襲う甘い痺れは治まりを見せない。
 快感が落ち着くまでの繋ぎにと、続けていた口づけは失敗だ。
 余韻に翻弄される遣る瀬無い表情が、男心を頻りに擽り震えが止まらない。急きたてるように滾る情欲が、美奈の口腔を犯し始めた。
 絶えず響き続ける疼きの波に、細い腰をビクビクとさせたままで施される、深く凄絶な口づけ。呼吸も許さないような激しい口づけなのに、美奈の双眸は夢見るような陶酔の深みに落ちていた。
 張り詰めた剛直が、それだけでは物足りないと、求めるように膣道をゆっくり摩擦する。切なさに締めつける美奈の性器と、カチカチに膨張した自分の性器が擦れて、溶けてなくなりそうな程の快美感が、身体中を蕩けさせるようにゾクゾクと這い回った。
 堪らないのか、もっとと甘えるように締めつける彼女の蜜壷。ギュウッと指を絡ませるような心地の肉ヒダが、具合の良い圧力でペニスを包み込んでくる。

「|膣《なか》の肉がピクピクしてるよ、美奈……エッチだな」
「あん!そ……そう言う滝川くんのだって……凄くビクビクしてる……」
「あ……あら~……そういうの美奈にも伝わってるんだ?」
「う――うん。き……気持ち良いところ、滝川くんのが擽るみたいに……」

 廉恥が頂点に達した美奈の羞恥を強く刻み付けた顔は、赤く艶めく頬に涙が浮かんで、とても猥らだ。男の情欲を擽る表情、その純な仕草……仕草とは真逆の、エッチな言葉。
 愛しい人のはしたない隠れた一面に、ゾクゾクしてしまう。

「あ――あの、そろそろ……」

 恥ずかしそうに俯く美奈の、おずおずと遠慮がちな雰囲気。

「そろそろ……何?」
「――滝川くんて、結構意地悪……」

 心に掛けて覗き込む顔に、ボソリと聞こえるかどうかといった声で呟く美奈。こういう顔を見てしまうと、何だろう……余計に悪心が沸いてしまう。
 真吾は、とぼけたように首を傾げた。

「だ……だからそろそろ――その、う……ううう、うご、う……も、もっと動かして……ッ」

 必死な眼差しが健気すぎて、ヤバいくらいグッとくる。
 美奈の顔はみるみるうちにボッと燃え上がるように上気していく。今にも湯気が立ち昇りそうな羞恥の表情は、嬉しさが同居した擽ったそうな顔だ。
 愛する男に抱かれる最初で最後の泡沫の夢に、必死に応えようとしてくれてる、痛切で一途な乙女心がビシバシ伝わってきた。
 美奈の精一杯のお強請りと、廉恥を感じて恥じる表情に、痛いほどの劣情が心を焦がした。

「凄ェ可愛い……ヤバいわ。ごめん、ちょっと激しくしちゃうかも」
「…………いいよ、激しくシテも……」

 あ…………もうだめ。
 腰が自然に動いていた。脳はまだ信号を送っていないのに、反射的に。ペニスに快美感が走ると、勝手に腰が前後に動き、緩慢なペースは興奮に耐え切れずに激化する。

「――っあん!あん!あん!は……激し……ぃ!」

 滾る情欲をそのままぶつけるような、息もつかせぬ激烈な責め。舞い上がる身体を繋ぎ止める楔が、細い括れをがっしりと掴む。柳腰を突き上げる剛直は狭い膣道の拡張を繰り返しながら、逃れられない無垢な天使を堕天へと誘う。

「あっあっあっあっ!たきがわきゅ……うん!!あーっ!あーっ!おかしくなる、滝川くぅん……ッ!!」

 すっかり快楽に堕ちた天使は、腕の中で激しく乱れた。自分の分身によってあられもなく乱れる恋人の姿に、強烈にグッとくる。
 凄く内向的で言葉少ない、話し掛けてもまともに声にならない彼女が、名前を繰り返し呼びながら自分をこんなにも求めてくれる。
 健気な姿に、愛しいと感じる気持ちが止まらない。
 苦しいくらいキュンキュン疼く恋心は加速度をつけて、今も脹らみ続けている。マズいくらい魅了される自分は、美奈の虜なのだと真吾は気づかされた。
 己の運命にはじめて、真吾は憤りにも似た悲しみを覚えた。
 今までも全く不満に思わなかったと言えば嘘になる。
 唐突にレイプ行為を強いられて、それを不満に感じなかった訳ではない。ただ拒絶する理由が特になかっただけだ。今迄は女の子とヤれるから、多少の疑問を感じてもなあなあでやって来られたが今は違う。
 詳しい事情を未だ知らされてもいないのに、勝手に運命を押しつけられた。好きな子を諦めてまで、どうして他の子を犯さなくてはいけないのだろう。真吾はそこに悲憤慷慨する――僕でなければならない理由を知りたい。
 美奈が好きで堪らない。でも、美奈を苦しめたくない。
 恋を我侭に突き通せる傲慢さも、運命を無視できるような強さも真吾にはない。
 放縦な性格なら美奈を彼女にして、運命も受け容れられたのかな……。
 どんなに恋焦がれていようと、美奈の気持ちを痛いほど感じていようと……それでも美奈を縛れない。
 本心では美奈を離したくないと、どんなに思っていようとも。

小説家になろう・ノクターンノベルズでも連載中です◇










◆◇ 関連リンク ◇◆

竜を継ぐ者~黄の刻印の章(世界はエッチと愛で救われる)第一話へ
ヒミツのカンケイ第一話へ
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2018/08/12 00:00 | 小説概要と目次COMMENT(0)TRACKBACK(0)  

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