千手の官能小説◇脳内ピンク禁断書庫
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レイプ・野外エッチ・近親相姦……禁断めいたエッチを主軸にした、女性作者による恋愛系オリジナル官能小説ブログ
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竜を継ぐ者(33)イチャラブエッチって気持ち良い②
h.m.p「――美奈……美奈……ッ!」 強く引き寄せられた括れが、グイッと腹部に押しつけられる。 下腹部に、彼女のツルツルな恥丘がぴったりとくっついた。美奈のサラサラな肌の感触が、抽挿による摩擦でダイレクトに伝わり、ゾクゾクする。 その摩擦に淫核が巻き込まれているのか、美奈もゾクゾクとした顔をで悶える。アケビの先で起立した豆が、ジャングルに埋もれながらズリズリと強く擦られた。 背が強張ったかと思うと、柳腰が
h.m.p
「――美奈……美奈……ッ!」
強く引き寄せられた括れが、グイッと腹部に押しつけられる。
下腹部に、彼女のツルツルな恥丘がぴったりとくっついた。美奈のサラサラな肌の感触が、抽挿による摩擦でダイレクトに伝わり、ゾクゾクする。
その摩擦に淫核が巻き込まれているのか、美奈もゾクゾクとした顔をで悶える。アケビの先で起立した豆が、ジャングルに埋もれながらズリズリと強く擦られた。
背が強張ったかと思うと、柳腰がクネッと猥らにグラインドした。
「あ~~~っ……滝が――きゅ、んん!!だ……んぁあああん!らめぇもう――もうムリぃ……あああっああぁああぁぁあぁ――――!!」
腕の中で幾度となく、ピクピクと痙攣したかのうような動きで陶酔する美奈は、クリトリスで先ずオーガズムに達したようだ。
蕩けるような愛を施された女の子の一番感じる場所も、僅かな刺激にも耐えられなくなっていたのだ。
肯定するように、絶頂の余韻を受けた女性自身の疼きがすぐさま到達する。
「ああっああっ……い――いくいく……そんなにシたら…………ッ!!」
耐えるようにビクビクと身体を捩じらせる、愛しい人の何とも悩ましい姿。小さな尻と細い肩を腕の中でエロティックにクネらせて、ゾクリとするほどセクシーだ。
ギュウっと締めつける膣道が、離れたくないと甘えた動きを見せる。
「良いよ……」
多くを語らず、言葉少なに美奈に到達を促した。
絶頂を煽るような言葉を、レ●プ時に散々投げかけてしまった事を真吾は悔やんでいた。美奈を酷く傷つけたあの行為の記憶を、思い起こしかねない言葉を使いたくはなかった。
彼女をもう、傷つけたくない。
美奈を愛しいと認識した時に、大切なのだと気づいた時に――。
心に懐いたのは、恐れ。
躊躇がまだあるのか、美奈の顔から真吾は不安を感じ取った。美奈をやんわりと抱きしめると、真吾は美奈の目を見つめながら囁いた。
「昇って良いよ、抱きしめててあげるから。昇る美奈をずっと抱きしめててやるから、怖がらずに昇って……」
チュッ……と、喘ぐ唇にふんわりと口づけると、美奈は安らいだような柔らかな笑みを浮かべた。
美奈の無意識下に眠る、恐怖の残像は終わりを告げたのだ。
気散じた表情にそれを感じ取った真吾は、心の底から安堵した。
美奈の心の傷《トラウマ》を自分が癒し切れるのか、本当のところでは真吾も不安だった。精神医学に精通してるでもなく、ただ美奈と思いが通じ合っただけの自分に、どこまでできるのかと。
ありがとう、美奈。
少し自分に、自信が持てた気がするよ。美奈の安らいだ笑顔は、僕の永遠の宝物だ……。
唇に、頬に――繰り返し口づけながら、強く……けれども柔らかく、花を握るような抱擁で、真吾は美奈を包み込む。
ぴたりと密接した柳腰を、巧みなグラインドで揺すってやると、彼女の白い尻がゆさゆさと扇情的に蕩揺した。始めはゆっくりと、そしてだんだんと激しく。隙間のない蜜壷の中で膨張が揺すられると、蕩ける肉が切なく求めた。
「ふあっ…………たきが……わ、く……好きぃ……大好き……!!いく……いくいくいく!!ああぁ――――――!!」
感悦の涙に微笑むイキ顔は、ゾクゾクするほど可愛かった。その顔だけでもムラムラするのに、好きなんて言われながら絶頂されたら……。
マジで堪らんと、射精を激しく訴えるジュニアが震える。アクメの伸縮にその身を擦られながら、狭い膣道でビクビクと武者震いした。
「膣《なか》では射さないから、僕もイかせて貰って良い?」
すぐにでも腰を振りたい衝動を抑え込みながら、美奈に射精を強請る。
膣内射精を躊躇うのは、堕児が死んだからという理由も確かにある。だが本音はのところは、レイプの|心の傷《トラウマ》からやっと開放された美奈を、思いやりたい気持ちが一番にあった。
膣内射精した瞬間に見せた、強いショックを受けた美奈の表情が忘れられなかった。
「だ――射して……あの、なっ…………膣《なか》で……っ」
美奈の言葉にギョッとすると、美奈の顔を凝視した。同時に、心臓が頭を突き破ってしまいそうな程にドキッと高鳴る。
弾け飛びそうな理性を、真吾は必死に繋ぎ止めた。
「えっ……み、美奈――い……良いの?だってさっきは……」
言いかけてハッとする。
バカバカバカ!トラウマを拭ったばかりの彼女に、何を言おうとしてるんだ!
しかし美奈は、健気に笑って見せると首をふるっと横に振った。
「さっきと今では全然違うの。大丈夫だから……」
「で――でも……」
愛しい人に情欲を誘うような顔で、膣内射精を強請られたら――そりゃあ、ヤバいくらいに興奮するに決まっている。
マズいくらいに昂ぶったチンコは、美奈の膣《なか》で脈動しっぱなしだ。
射精したい腰が、抽挿を要求するように勝手に動きそうになるし、真吾は何とか微かな理性を振るい立たせて、振りたい誘惑に必死に耐えていた。
嗚呼……こんなに僕を悩ませて、美奈は意外に子悪魔だ。
誘惑的な恋人の言葉に、戸惑いながらも眼差しに熱が篭る。それを受け取る美奈の眼差しも、熱を帯びていた。
羞恥を浮かべた顔は艶やかに花咲いて、しとどに濡れる双眸はキラキラと瞬く。うっとりするほど美しく、とても猥らな劣情を誘う美奈の恥じる表情――その顔のまま、美奈は誘惑的なお強請りを続けた。
「たっ……滝川くんのが欲しい……なっ――膣《なか》に。滝川くんのなら……嫌じゃないの。い……イクなら私の膣《なか》でイって欲しい……!」
興奮したペニスは倍に脹らみ、美奈の|膣《なか》を著しく圧迫した。美奈も強請って興奮したのだろうか、膣道をギチギチに締めつけくる。
もう理性の限界だ。すぐにでも美奈を激しく犯したい……。
「理性が飛びそう……止めてって言っても、聞けないからね。覚悟して?」
耳元で、息も荒く情熱的に囁いてやると、ボッと火を噴くように美奈の顔は真っ赤に染まった。
焦る美奈の表情があまりに可愛らしくて、ますます欲情してしまう。
深く、深く――疼きの箇所を解すように、緩やかな速度でペニスを抽挿させる。口づけで塞がれた唇から、美奈の悩ましい声がくぐもって聞こえた。
頭を支える指に美奈の髪が触れて、ほんの少しこそばゆい。押しつけるように口づけながら、背を徐々に傾斜させていくと、美奈の体躯がしな垂れ掛かるように胸に寄せてきた。
キスにうっとりとしている彼女の柳腰をズンと強襲すると、ビリビリと響く痺れに不意に襲われた美奈は、双眸を一瞬だけ大きく見開く。
その瞳をジッと見つめながら、気が遠くなる程の快楽を、甘えるように預けられた肢体に何度も叩きつける。逃れたいのに逸らす事も躊躇われる――戸惑うように揺れる彼女の双眸が、恥らうようにキュッと細められた。
彼女の顔の向こう側に、突き上げた白い桃尻が度々見え隠れして、何とも扇情的な光景――ぞくぞくとする感覚に腰がブルッと震えた。
「――はあっ、はあっ……美奈、そろそろイクよ……」
「あぁ~っ!あぁ~っ!たき……滝川くん、私もまた……!」
射精を強請る腰の動きがだんだんと早くなる。
押し潰された脹らみが強い挿入で上下に揺られ、裸の胸板に堪らない肉感と共に、起立の感触をも生々しく伝えてくる。
もう一度達しようとしている蜜壷が予兆を見せた。ペニスに走る、ギュッギュッという堪らない締めつけ――一気に高まる、愛する女への種付け衝動。ずりゅずりゅと力強い抽挿で、膨張を捩じ込むように出し挿れる。
「美奈イク――射すよ!?膣《なか》に全部……ッ」
「あっあっあっ……射して、美奈の膣《なか》に……滝川くんの、せーし射してぇ!!み……美奈もまたイク!!」
絶頂しようとする、膣道の強烈な締めつけ。それを剛直で捩じ開けながら、深部にズンと突き挿れる。
美奈のエロい膣内射精のお強請りに、強烈なエクスタシーを感じながら、舞い上がりそうな衝動を開放させた。ビュルッビュルッ――栓を開放したホースの先のように、子宮口で荒ぶる雁首が、子種をどぴゅどぴゅと吐き出す。愛する男の味をしっかりと教え込むように、子宮に子種を植えつける。
「――射てる……美奈の膣《なか》で滝川くんの、せーし……いく……いくいく!!またイク……ん!!ああっああっあっあっあっあああぁああぁあ――――――ッ!!」
愛する男の射精を子宮に受けながら、美奈もまた達する。
舞い上がり浮遊しそうな体感の中、身体を絡ませあいながら、二人で昇り続ける最高のエクスタシー。途方もない幸福感に共に包まれ、同じ至福を共有し、共に堕ちていく――。
例えようもないほど幸せで、感傷のように甘く切ない……涙が出るような幸福感だった。
心を合わせた相手と共に昇る感覚は、満ち足りたような不思議なものだった。セックスは快感を得る為だけの行為では無く、愛する人と喜びを分かち合う為の、心を重ねる行為なのだと真吾ははじめて知った。
どんな名器も、どんな美女も、愛する人には敵わない……。
人を好きになるとは、愛する人を抱くというのは、こういう事だったんだなと真吾は思った。
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竜を継ぐ者~黄の刻印の章(世界はエッチと愛で救われる)
2018-08-13T00:00:00+09:00
白皇千手
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竜を継ぐ者(32)イチャラブエッチって気持ち良い①
h.m.p 愛おしむように指先が、ふにふにとした頬のラインを徐に撫でる。指はそのまま顎を押し上げて、上向いた唇に真吾は唇を重ねた。 口づけられた唇が強弱をつけて、幾度となく唇を啄ばみ――熱を帯びた眼差しが、心を絡め溶かすようにジッと見つめる。言葉で伝えられない代わりに、指先で、眼差しで、唇で……真吾は美奈に愛を囁いた。 ペニスに指を添えて、膣口を探すように雁首を割れ目になぞらせると――ぐちゅりといやらしい音
h.m.p
愛おしむように指先が、ふにふにとした頬のラインを徐に撫でる。指はそのまま顎を押し上げて、上向いた唇に真吾は唇を重ねた。
口づけられた唇が強弱をつけて、幾度となく唇を啄ばみ――熱を帯びた眼差しが、心を絡め溶かすようにジッと見つめる。言葉で伝えられない代わりに、指先で、眼差しで、唇で……真吾は美奈に愛を囁いた。
ペニスに指を添えて、膣口を探すように雁首を割れ目になぞらせると――ぐちゅりといやらしい音がした。
「美奈――ココ凄い事になってる。メチャメチャ蕩けてるよ……」
「――やっ……!」
顔から湯気が出そうな程に耳まで真っ赤な美奈の顔。
泣きそうな表情が可愛くて、グッとくるほど艶めかしい。穴があったら迷わず飛び込みそうな羞恥の表情は、メチャクチャにしたいほどキュンとくる。
「は――はず……恥ずかしい……」
「その表情《かお》すっごいソソる。挿れても良い……?」
押しつけるようにクンと僅かに力を入れると、雁首の尖端がクプリと入り口を押し広げるように潜り込む。美奈の狭い膣口は、とろとろに溢れた蜜で難なく雁首を咥えて、その衝撃で美奈の身体が切なそうにピクンと跳ねる。
「――っうん!……はう、あ……欲しいよ。滝川くんのが欲し……っ」
美奈、エロい。こんなの聞かされたら止まれない――。
真吾は、腰を突き上げていた。
キスと挿入は、殆ど同時だった。
美奈の唇を塞ぎながら、一気に奥まで熱り勃つ剛直をズブリと突き挿れる。膣《なか》は酷く火照り、溢れる蜜でどろどろ……何の抵抗もなくスムーズに、ぬるんとペニスを迎え入れた。
「――くぅん!!んむ……っんく!ぅううん!!」
一番奥の切ない場所を突き上げられた柳腰が、甘い衝撃にビクビクと震える。疼きすぎているのか、美奈を襲う甘い痺れは治まりを見せない。
快感が落ち着くまでの繋ぎにと、続けていた口づけは失敗だ。
余韻に翻弄される遣る瀬無い表情が、男心を頻りに擽り震えが止まらない。急きたてるように滾る情欲が、美奈の口腔を犯し始めた。
絶えず響き続ける疼きの波に、細い腰をビクビクとさせたままで施される、深く凄絶な口づけ。呼吸も許さないような激しい口づけなのに、美奈の双眸は夢見るような陶酔の深みに落ちていた。
張り詰めた剛直が、それだけでは物足りないと、求めるように膣道をゆっくり摩擦する。切なさに締めつける美奈の性器と、カチカチに膨張した自分の性器が擦れて、溶けてなくなりそうな程の快美感が、身体中を蕩けさせるようにゾクゾクと這い回った。
堪らないのか、もっとと甘えるように締めつける彼女の蜜壷。ギュウッと指を絡ませるような心地の肉ヒダが、具合の良い圧力でペニスを包み込んでくる。
「|膣《なか》の肉がピクピクしてるよ、美奈……エッチだな」
「あん!そ……そう言う滝川くんのだって……凄くビクビクしてる……」
「あ……あら~……そういうの美奈にも伝わってるんだ?」
「う――うん。き……気持ち良いところ、滝川くんのが擽るみたいに……」
廉恥が頂点に達した美奈の羞恥を強く刻み付けた顔は、赤く艶めく頬に涙が浮かんで、とても猥らだ。男の情欲を擽る表情、その純な仕草……仕草とは真逆の、エッチな言葉。
愛しい人のはしたない隠れた一面に、ゾクゾクしてしまう。
「あ――あの、そろそろ……」
恥ずかしそうに俯く美奈の、おずおずと遠慮がちな雰囲気。
「そろそろ……何?」
「――滝川くんて、結構意地悪……」
心に掛けて覗き込む顔に、ボソリと聞こえるかどうかといった声で呟く美奈。こういう顔を見てしまうと、何だろう……余計に悪心が沸いてしまう。
真吾は、とぼけたように首を傾げた。
「だ……だからそろそろ――その、う……ううう、うご、う……も、もっと動かして……ッ」
必死な眼差しが健気すぎて、ヤバいくらいグッとくる。
美奈の顔はみるみるうちにボッと燃え上がるように上気していく。今にも湯気が立ち昇りそうな羞恥の表情は、嬉しさが同居した擽ったそうな顔だ。
愛する男に抱かれる最初で最後の泡沫の夢に、必死に応えようとしてくれてる、痛切で一途な乙女心がビシバシ伝わってきた。
美奈の精一杯のお強請りと、廉恥を感じて恥じる表情に、痛いほどの劣情が心を焦がした。
「凄ェ可愛い……ヤバいわ。ごめん、ちょっと激しくしちゃうかも」
「…………いいよ、激しくシテも……」
あ…………もうだめ。
腰が自然に動いていた。脳はまだ信号を送っていないのに、反射的に。ペニスに快美感が走ると、勝手に腰が前後に動き、緩慢なペースは興奮に耐え切れずに激化する。
「――っあん!あん!あん!は……激し……ぃ!」
滾る情欲をそのままぶつけるような、息もつかせぬ激烈な責め。舞い上がる身体を繋ぎ止める楔が、細い括れをがっしりと掴む。柳腰を突き上げる剛直は狭い膣道の拡張を繰り返しながら、逃れられない無垢な天使を堕天へと誘う。
「あっあっあっあっ!たきがわきゅ……うん!!あーっ!あーっ!おかしくなる、滝川くぅん……ッ!!」
すっかり快楽に堕ちた天使は、腕の中で激しく乱れた。自分の分身によってあられもなく乱れる恋人の姿に、強烈にグッとくる。
凄く内向的で言葉少ない、話し掛けてもまともに声にならない彼女が、名前を繰り返し呼びながら自分をこんなにも求めてくれる。
健気な姿に、愛しいと感じる気持ちが止まらない。
苦しいくらいキュンキュン疼く恋心は加速度をつけて、今も脹らみ続けている。マズいくらい魅了される自分は、美奈の虜なのだと真吾は気づかされた。
己の運命にはじめて、真吾は憤りにも似た悲しみを覚えた。
今までも全く不満に思わなかったと言えば嘘になる。
唐突にレイプ行為を強いられて、それを不満に感じなかった訳ではない。ただ拒絶する理由が特になかっただけだ。今迄は女の子とヤれるから、多少の疑問を感じてもなあなあでやって来られたが今は違う。
詳しい事情を未だ知らされてもいないのに、勝手に運命を押しつけられた。好きな子を諦めてまで、どうして他の子を犯さなくてはいけないのだろう。真吾はそこに悲憤慷慨する――僕でなければならない理由を知りたい。
美奈が好きで堪らない。でも、美奈を苦しめたくない。
恋を我侭に突き通せる傲慢さも、運命を無視できるような強さも真吾にはない。
放縦な性格なら美奈を彼女にして、運命も受け容れられたのかな……。
どんなに恋焦がれていようと、美奈の気持ちを痛いほど感じていようと……それでも美奈を縛れない。
本心では美奈を離したくないと、どんなに思っていようとも。
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小説概要と目次
2018-08-12T00:00:00+09:00
白皇千手
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竜を継ぐ者(31)もう一度、僕の腕の中で②
h.m.p 大丈夫、落ち着け……顔は影になってるから、美奈には見えていないはずだ。真吾は心を落ち着けると、美奈の頭を労わるように撫でた。 施されたレ●プの記憶を、美奈の身体は無意識に覚えているようだった。 それは本人にも知覚できないレベルで無意識記憶に刷り込まれ、在る状況下に措いてのみ引き起こされているのだと、真吾は気がついた。 自分自身へのショックも然ることながら、美奈の方がよっぽど心配だ。 このような
h.m.p
大丈夫、落ち着け……顔は影になってるから、美奈には見えていないはずだ。真吾は心を落ち着けると、美奈の頭を労わるように撫でた。
施されたレ●プの記憶を、美奈の身体は無意識に覚えているようだった。
それは本人にも知覚できないレベルで無意識記憶に刷り込まれ、在る状況下に措いてのみ引き起こされているのだと、真吾は気がついた。
自分自身へのショックも然ることながら、美奈の方がよっぽど心配だ。
このような残酷な事実、とてもではないが本人には告げられない。とはいえ、止める事も責任放置するみたいで論外だった。
何より、美奈を他の男の手に委ねたくない……。
今この手にいる美奈は自分だけのもので、心も身体も、心の傷《トラウマ》でさえも、全て自分のものだ。それがただの独占欲であろうと、嫉妬であろうと……真吾は、他の男に美奈の心の傷《トラウマ》を触らせたくなかった。だからこそ、美奈をもう一度抱く。
僕の腕の中でもう一度、美奈を女にする……。
頬を指で撫でながら、触れるだけのキスを繰り返し施していく。
たまに甘噛みするように啄ばむ唇に、気まぐれに耳垂に触れる指先に、美奈は痺れたように眉を顰めた。
その唇が少しずつ唇を離れて、耳朶や首筋をゆっくり丁寧な口づけが蕩けさせていく。感じ入る美奈の息もだんだんと上がってくると、待ちわびた唇が胸元に向かった。
丹念に唇が餅のような肌に押しつけられ、口づけが柔らかな脹らみを愛しむ。焦らすような乳房の愛撫に、瑞々しい体躯がエロティックに乱れ捩れて、とても悩ましげだ。美奈の息がだいぶ弾んできた頃――すぐに山の頂には向かわずに、お椀のような脹らみをじんわりとねちっこく口づけた。
「――はぁはぁ……はあ……滝川く……あっ、たきがわくぅん……ッ!」
素肌とピンクのコントラストを舌先がなぞると、美奈は声を荒げ始める。
虫刺されが腫れた程度だった美奈の頂点の脹らみが、BB弾の如く肥大しピンと起立している――凄い……と真吾は思った。これが本気で感じさせられた時の美奈のおっぱい……。
それを自分が施した愛撫によるものだと認識すると、堪らない興奮と万感胸にせまるような喜びが、心を凌駕し熱く満たす。
「美奈のおっぱい凄くエッチだ。乳首こんなに大きくさせて……」
「は――恥ずかしい……よ、滝川くん……」
知覚させられた美奈の突起は、更に膨らんだ。愛する男の前で、まるで見られる事こそ喜びなのだと表現するように、ムクリといやらしく存在をアピールする。
はしたなく勃起した脹らみを、真吾は驚きと喜びの入り混じる顔で視姦した。思い人の熱視線で廉恥が頂点に達した美奈は、美しい双眸を恥じるように歪める。
「見つめられて感じちゃった?可愛いよ美奈、凄く可愛い……」
何だろうなこの気持ち。劣情でもない、興奮とも違う……感動はしてるけど少し違う。今までに体験した事のない不思議に昂ぶる気持ち――彼女の肌に触れ、魅せられる仕草に感じて……甘くも切ない感傷が、心を翻弄する。
焦らし続けた萌芽を愛おしむように、舌先が優しく円を描く。やがて味わうように唇が食むと、温かい粘膜が起立を包み込んだ。
「――あ……っ!!滝川く……あん、あはああぁん!す――凄いの!変になっひゃうぅ……ふああぁあぁ!」
腕の中の小さな体躯がビクビクと跳ねるように引き攣った。
まるで到達したかのような深みに嵌る声は、自分を見失うように激しく、彼女の口からは聞いた事もないような猥らな響きをしている。悦楽に浮かされた双眸はとろんと幸せそうに笑んで、堪らなくスケベで情欲を誘う……レイプした時と全く違う様相を呈し、素直に感じ入る姿を美奈は見せてくれた。
素顔の美奈に魅せられて、惹きつけられる。
ぞくぞくと全身の肌が粟立つと、先走りで竿まで濡らしているペニスがビクビクと震えた。
「ヤバい……凄ェ可愛い。何なんだこれ、こんな気持ちはじめてだ――美奈、君の身体をもっと可愛がってあげたいよ」
星空に、優しい雨が降る。
例え言葉がなくても、その涙を見れば彼女の心はわかるから。
微笑むような泣き顔に、狂おしいほどの思いが募る。胸が張り裂けそうな程に愛しくて、身を切るように酷く切ない――美奈が堪らなく欲しい。
その時に真吾は、はじめて知った。
これがきっと、好きという感情なのだと。
真吾は、突き動かされるように美奈の唇を塞ぐ。口腔内へ舌が滑り込むと、舌先が丹念に口の粘膜を愛撫する。
美奈を求めるように口づけながら、真吾は制服のジャケットを脱いだ。ワイシャツのボタンを外していくと、意外とがっしりとした健康的な肌の胸板が夜の外気に晒された。
「え?な――何で脱いで……どうして滝川くんまで……!?」
上半身を肌蹴させた胸板に、ドギマギとした恥じらいを浮かべる美奈。見たいけど見てられないというような、恥じらいたっぷりの美奈のテレた仕草が、グッとくるほど女の子らしい。
初心な恥じらいが可愛くて、思わず笑みが浮かんでしまう。
「僕の首にしっかり掴まって」
「首に……こ、こう?」
美奈の腰に手を回して、引き寄せるように細い体躯を持ち上げる。
「――えっ!?きゃ……っ」
フワリと身体が浮き上がると、美奈は可愛い声で悲鳴を上げた。小さなお尻が膝の上にちょこんと乗ると、美奈と対面座位で抱き合った。
可憐な双丘にギュッと胸板が押しつけられる――寄り添うように、ピタリと重なる二人の鼓動。
「覚えておいて、僕の熱……心の底で構わないから。僕の熱を、美奈に覚えておいて欲しいんだ……」
美奈の瞳を真っ直ぐに見つめながら、真吾は消えそうな微笑みを浮かべた。その微笑みを、瞬ぎもせず見つめていた美奈の双眸が、潤りと揺らめいた。
「――忘れない……忘れないよ、絶対に。好き、大好き……滝川くん……」
僕も好きだ――突いて出そうになる、たった今気づいたばかりの本当の気持ち。
両思いなら余計に告げられない呪縛の言葉だと真吾は思った。恋人になってもならなくても美奈は囚われ続けて苦しむ。そんな辛い思いで美奈を縛りたくない。
だから最初で最後の我侭を、どうか許して。
どうしても、美奈と素肌で抱き合いたかった……。
「僕も忘れないよ。美奈の素肌の感触も暖かさも全部――忘れないから」
嬉し悲しいような美奈の哀切この上ない表情は、この時間が永久ではない一夜で消える、幻のような時間だと理解してくれてる顔だった。
涙を零すまいとする気丈な姿が、まるで恋慕に気づいた心を責め苛むように胸をギュッと締めつける。
美奈の素肌を胸に感じると、切なさがグッと込み上げた。愛する人を素肌で抱く最初で最後の感触を、真吾は大切にじっくり噛み締める。
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竜を継ぐ者~黄の刻印の章(世界はエッチと愛で救われる)
2018-08-11T00:00:00+09:00
白皇千手
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竜を継ぐ者(30)もう一度、僕の腕の中で①
h.m.p「――っぷは……」 唇が開放された美奈は、空気を求めてその唇に深く外気を吸い込んだ。外気を求める唇は唾液で艶めいて、薄く開かれた双眸はまるで熱に浮かされたように夢見心地。堪らないくらいソソる美奈の表情――思わず抱きしめる手に力が篭ってしまう。 ギュッと身体全体に押しつけられる、柔らかい美奈の肢体。ふんわりとした胸の起伏やなだらかなお腹のライン……その全ての肉感が、真吾の身体に体温と共に生々しく伝わっ
h.m.p
「――っぷは……」
唇が開放された美奈は、空気を求めてその唇に深く外気を吸い込んだ。外気を求める唇は唾液で艶めいて、薄く開かれた双眸はまるで熱に浮かされたように夢見心地。堪らないくらいソソる美奈の表情――思わず抱きしめる手に力が篭ってしまう。
ギュッと身体全体に押しつけられる、柔らかい美奈の肢体。ふんわりとした胸の起伏やなだらかなお腹のライン……その全ての肉感が、真吾の身体に体温と共に生々しく伝わってくる。
興奮を抑えきれずに、腰が僅かに前後に動く。ビクビクと脈動する雁首が、しとどに濡れる彼女の割れ目をなぞるように浅く抉った。
美奈は外気を仰ぐ可憐な唇から、甘い声を微かに弾ませた。
「どうしよう……ごめん。美奈が抱きたい……」
本当に思わずといった感じで、真吾はボソリと呟いた。
美奈は、小さく「えっ?」と、聞き返すように驚いた。
確かにこんな状況だから、誰が目の前にいてもエッチしたくなったとは思う。だけど、性欲だけで抱きたくなった訳じゃない。
抱きたいと思ったのは、美奈が欲しいから……。
「…………いいよ」
はにかむように俯きながら、コクリと頷く美奈。
消え入りそうな諾了の声に、無理はしていないかと真吾は不安になる。
「無理……してない?」
「――うん。してない」
上を向いた時に見せてくれた、彼女の微笑みにキュンとときめく。
求められた事を悦ぶ、乙女の恥じらいがほんのりと浮かんだ美奈の笑顔……抱かれたいと望む美奈の心が、何となく伝わってきた。
「美奈――今だけ僕のものになって欲しい。僕も、今だけは君だけのものだよ」
「――滝川くん……」
美奈の漆黒の瞳は、まるで天上の星を全て奪ったように輝いて、うるりと揺れたかと思うとしとどに濡れた。
溜息が零れそうな程に美しい彼女の双眸を見つめながら、愛でるようにそっと唇を奪う。押しつけられた唇が啄ばむように彼女の唇を甘噛みすると、美奈は陶酔するような吐息を静かに洩らした。
ゆっくりと沈むように、ベンチに倒されていく美奈の肢体。
細い肢体の上に、意外としっかりとした真吾の身体が被さると、後ろ髪が惹かれながらも唇が離れていった。
見下ろすような真吾の影が、美奈の瞼を霞めたその時に、異変は起きた。
美奈の肩が、何もないのにビクリと震えたのだ。
肩を竦ませるように、まるで放心している時に肩を叩かれたような、そんな反応。僅かではあるが、身体も緊張したように強張っている。
次第に美奈の身体は微かに震え始めた。
今までそのような雰囲気はまるでなかったのに、どうして突然……身を寄せてやると不思議な事に、震えも治まり緊張も解けて、美奈の身体は何事もなかったかのように平常に戻った。
そういう事か……。
「…………?滝川くん、どうしたの……?」
思わず動きを止めてしまったからか、美奈が不思議そうな顔でこちらを見ていた。
「あ……いや、何でもないよ」
真吾は、ぎこちなく微笑んだ。
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竜を継ぐ者~黄の刻印の章(世界はエッチと愛で救われる)
2018-08-10T00:00:00+09:00
白皇千手
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竜を継ぐ者(29)ファーストキスは星空の下で②
h.m.p 額を守るように、手で隠す美奈。 表情は暗幕のように遮断する前髪の所為で、読み取る事はできない。 しかし雰囲気が伝えてくれるのだ。彼女の悲しみと拒絶の心を。それが何を意図しているのか、その理由を真吾は既に知っていた。「ごめん……さっき君を介抱してた時、見ちゃったんだ。でも……僕は気にしてない」「私は気になるもん……」 幾度かの押し問答の後、美奈は激しく泣き出した。 美奈の綺麗な目を見ながら口づけた
h.m.p
額を守るように、手で隠す美奈。
表情は暗幕のように遮断する前髪の所為で、読み取る事はできない。
しかし雰囲気が伝えてくれるのだ。彼女の悲しみと拒絶の心を。それが何を意図しているのか、その理由を真吾は既に知っていた。
「ごめん……さっき君を介抱してた時、見ちゃったんだ。でも……僕は気にしてない」
「私は気になるもん……」
幾度かの押し問答の後、美奈は激しく泣き出した。
美奈の綺麗な目を見ながら口づけたいだけなのに、傷なんて全く気にしてないのに……その言葉だけでは、美奈はわかってくれない。
必死に首を振る仕草があまりに悲痛で、彼女の拒絶は根深いものなのだと思い知らされる。俯く美奈の姿が痛々しく、真吾は二の句を継ぐのに躊躇した。
「わかって欲しいの。滝川くんだから、見られたくない。だって……」
結城さんは……そう言って、美奈は言葉を紡ぐのも苦しそうに押し黙った。
美奈は……結城愛と自分を比べて、自分を卑下しているのか……?
確かに愛は飛びきりの美少女だが、真吾は比べようなどと考えた事もなかった。二人の魅力は全く別物で、比べられない……美奈には愛に無い魅力があると、真吾は思っている。
でなければ、こんなに惹かれるものかよ……!
思いを伝えてくれなかった理由がその所為かと思うと、今までの葛藤や迷いが頭から抜けてしまうほど、真吾は悲憤に胸が熱くなった。
「美奈を魅力的だと言った言葉は偽りじゃない。本当にそう思ってる……」
心で大きくなっていく美奈の存在は、思いを寄せた愛よりも既に大きい。それを伝えてやる事は叶わないけど、せめて檻のような呪縛から美奈を開放してやりたいと思った。
「電車ではじめて君と目が合って、見惚れたよ……目が凄く綺麗だなって」
「でも、でも……こんな傷なんてあったら台無しだもの……」
「傷なんて気にならないって言った。僕は――美奈の綺麗な目が好きなんだ」
未だ顔を上げてはくれず、美奈の唇からは嗚咽が小さく漏らされた。
顔が熱を持ったように熱くなった。
まるで告白でもしてるようだ。本当はここまで言うつもりは無かったのに、熱くなると止まらなかった。後で思い出したら悶絶するかもしれないけど、でも本心だ……。
美奈の綺麗な目が、堪らなく好きだ。
それで美奈の心が開放されるなら、何度繰り返しても構わない。言葉を尽くすのは、美奈に心を開いて欲しいから……美奈に無理強いは、二度としない。
「僕は美奈の魅力が結城さんに劣ってるなんて、これっぽっちも思わない。美奈は魅力的だよ……」
今の言葉に反応するように、美奈の頭がピクリと動いた。
僕はこんなに直情的な人間だったろうか。
自分はもっと冷静な人間だと思っていたけど……多分それは誰とも関わらないからこそ、客観的に周囲を見れていただけなのかもしれない。
真吾はこれまで、どちらかと言うと冷めたように周りを見ていた。気の抜けたような温い炭酸のような毎日を、ただ何となく生きる――イージーゴーイングな考え方でも、平和に日々を過ごせれば良いと思ってた。
美奈に強く惹かれてから、何か違うものを感じはじめた気がする。キスしたいと感じた気持ちも、情熱的になってしまうのも……美奈だから。
「だ――だって……こんな傷があったら可愛くなんて……」
「美奈は綺麗で、凄く可愛いよ!」
語気を荒げた所為か、美奈の嗚咽がびっくりしたように止まった。
「女の子だから気にする気持ちはわかる。でも、その傷も含めて全てが君なんだから――僕が好きなら隠そうとしないで、ありのままでいてよ」
惹かれたのは、ありのままの彼女。
着飾ってる訳でもない、明るい笑顔を見た訳でもない――素のままの美奈だ。気づかれたらと心配できるほど、冷静ではいられなかった。
わかって欲しかった。
愛を気にする必要はない。自分の目に、美奈がどう映っているのかを……。
「美奈の目が堪らなく好きだ。キスするなら、美奈と見つめ合いたいんだ……これだけ言葉を尽くしても、僕の気持ちが理解できないか?」
詰まるような嗚咽の後、額を隠す美奈の手の力がフッと緩んだ。その刹那に真吾は、扉が開くような音を微かに聞いた気がした。
それはきっと、心の扉の開く音。
まだ額は隠されたままだったが、心は込み上げるような暖かい喜びに包まれた。美奈が自分の言葉を受け容れて、心を開いてくれた事が、何よりも嬉しかった。
額を隠している美奈の手を取ると、真吾はその手にそっと口づけた。
「美奈は――僕がはじめてキスしたいと感じた|女《ひと》なんだ。だから、自信を持ってよ。僕の前でだけは、隠す必要なんて無いから」
言葉の終わりに、美奈は感極まったような泣き声を零した。
前髪に触れる指先を、美奈は受け容れた。そのまま前髪を梳いて顔を露出させると――美奈は大粒の涙をポロポロ零し、愛らしい顔で子供のように泣いていた。
可愛いと囁く度に、肌にそっと口づける度に、感激したようにしゃくりあげる美奈。
レイプした時のような、痛々しく悲しい顔ではなかった。喜びを湛えた微笑むような泣き顔……この泣き顔なら、怖くない。
額の傷に口づけてから、涙の落ちる眦にそっと口づける。
小さな頭にそっと手を添えて慈しむように支えてやると、やっと嗚咽の止まった美奈は、はにかみの浮かんだ顔で真吾を見つめた。
大好きな黒曜の双眸を見つめ返していると、自然に頬が緩んでしまう。美奈も返すように、真吾に淡く儚い笑みを向けてくれた。
「美奈、僕のファーストキスを受け取って」
「え……?は……はじめて?」
「どうして意外な顔するんだよ。はじめてだよ……」
美奈は「そっか」と言って、嬉しそうに顔を崩す。
喜びに綻ぶ頬を愛でるように触れながら、ゆっくりと顔を近づけていく。だんだんと目が細められて、美奈はキスを強請るように目を閉じた。
応えられない事を知った上で、ファーストキスの相手に選んでくれた。レ●プという酷い手段で抱かれても、思いを砕かせる事も無く今も思い続けてくれる美奈。
今夜限りの泡沫の関係でも、幸せな時間を美奈にあげたい。
応えてやれない癖に、そう思うのは男の身勝手なのかもしれない。それでもはじめてのキスに美奈が喜んでくれるのなら、この上も無く嬉しかった。
美奈に一つでもいい、何か残してやりたかったから。
「言ったろ、自分からはじめてキスしたって……」
薄く――ほんの僅かに開かれた桜色の唇に、真吾は自分の唇を重ねた。
ぷにっとした美奈の唇は例えようも無いほど柔らかく、香る息が何だか甘い。これが女の子、これが美奈の感触なんだ……半勃ちになりかけていたペニスは瞬く間に膨張し、すぐにカチンコチンになってしまった。
美奈を抱きしめただけでも勃つし、キスでフル勃起するのも仕方のない事だと思うが、キスの爆発力は凄まじ過ぎる。
胸が熱い……。
ふわりと舞い上がってしまいそうなほど幸せなのに、締めつけられるように息苦しい。破裂しそうな切なさに、自分を見失いそうになった。
「――ふっ…………」
美奈のプルンとした唇を、まるで押しつけるように頬張ると、吐息のように熱い呼吸が美奈から漏れた。
火照るように頬を赤らめて、酔いしれるような顔でキスを受ける美奈。
その表情にドキドキと胸が高鳴ると、まるでシンクロしたかのようにピクピクとペニスが反応する。はじめてのキスと、キスに陶酔する彼女の表情で、ヤバいくらいに興奮が昂ぶっていく……無意識に、手が動いてしまった。
頬に添えられた手が彼女の肩から腰へと滑っていく。
美奈は指の撫でていく感触がぞくぞくするのか、可愛らしい反応を身体に伝えてくれる。腰に到達した手が彼女の腰を強引にグイッと引き寄せると、惹きあうように美奈の腰が身体に押しつけられた。
下腹部どうしが口づけのようにぴったりと重ねられ、下に逃げたペニスがゾルッとツルツルの丘を擦る。
「――っふ……んっ」
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小説概要と目次
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