目が合ってしまった――何か言い訳をしなくてはと焦る気持ちが先走り過ぎて、しどろもどろになってしまう。
怒られるだろうか、殴られるだろうか、泣かれるだろうか――。
真吾の胸中は彩夏の次の挙動を心配する気持ちで一杯だった。だが彩夏に激しいリアクションはどうしてか起こらない。
どういう事だろうか……。
真吾はまじまじと彩夏の顔を見つめた。
彩夏の顔に、真吾は首を捻る――最初から妙な雰囲気ではあったが、彼女の目をしっかりと見ると矢張り変だと感じた。
何ていうか目が虚ろ……ボーっとして、寝起きのようにトロンとした目つきでこちらを見つめている彩夏。その癖、何も見てないような空虚な双眸……。
目を開けて寝てると言われれば納得してしまいそうだ。
操られていると言われても、納得してしまうだろう。
彩夏の目の前で、広げた手のひらを真吾は振って見せた。
「あれ――やっぱり反応がない。委員長、お~い委員長~?」
続けて手を目の前で振ってみるが、矢張り反応はない。
スリットに潜り込んだ彼女の指を、真吾は試しにグイッと押しつけてみる。
「んああぁあぁ~~~っ!」
ビクビクと腰をクネらせる彩夏に、真吾は少しビクッとしてしまった。
あ~、びっくりした……。
そこまで強く押したつもりはないが、衝撃は想像以上だったようだ。医者じゃあるまいし、他人の身体など弄り慣れていないのだから、加減がわからないのは当然だった。
ふーん……エロい事には反応を返してくれるんだ。こりゃいいや……。
彩夏の反応にほくそ笑むと、真吾は思った。この状態であれば、もっとやらしい事をしても問題なさそうだと。
今度は完全にショーツを脱がすと、片足にショーツを引っ掛けたままで彩夏の脚をM字に開いた。
生の割れ目が丸見えだ……内腿に存在を可愛らしくアピールする、三角形を描く三つの黒子までもしっかりと良く見える。
「これが委員長のマンコか……」
ほんのり桜色に染まった彩夏の割れ目は艶めかしく、とても綺麗だ。
未だ宛がわれたままの彩夏の手が少し邪魔だ。それでもはじめて目にする女の子の秘密は、真吾を十分に興奮させた。
はみ出すものがまだ何もない若々しい秘裂に滴る、水のような液体。指で軽く触れてみると、少しネバッとしていた。これが彩夏のエッチなお汁。エロい気分になったり、気持ち良くなったりすると出てくる……女の子の本気汁。
その秘裂の先端部に彩夏の指が潜り込んでいる事からも、恐らくあの部分にクリトリスが……女の子の謂わばチンコ。女の子の、彩夏の最大の弱点がそこにあるという訳だ。
「ん~!あっああ……あっあっあっ……」
スリットに潜り込んだままの指を動かしてやると、彩夏は悩ましい声を微かに上げた。だが動かすのを止めてしまうと矢張り反応がなくなり、これでは自分で愛撫してるようなものだ。
違う、そうじゃない。オナニーする彩夏を見たいのに、これでは意味がない。
「委員長、さっきみたいに自分で動かしてみて。オナニーしてよ」
エッチなお願いに対してはどうなのだろうかと興味を覚えて、真吾は彩夏にオナニーを強要してみた。
実際は大して期待はしていなかった。
この状態の原因がわからないし、乗ってくれればラッキー程度の軽い気持ち。
しかしどうだろう、彩夏の目は相変わらず焦点が定まっていないような虚ろなものだったが、真吾のオナニー強要に彩夏が応じたではないか……!
割れ目で指が、エロティックにヌルヌルと蠢き始める。
自慰を繰り返す彩夏の指は、起立を撫で擦るように強弱をつけて、何度も何度もモコモコと上下に動かされた。
へえ……委員長ってこうやってオナニーしてたんだ……掻くように割れ目で、指が浮き沈みする様を見ながら、真吾は心中で興奮の声を洩らした。
先ほど堪らなく見たいと望んだ丸見えオマンコのオナニーを、真吾は顔を寄せて見ていた。
自分の命令一つでクラスの委員長が……あの普段はクールでしっかり者の彩夏が、クラスメイトの男子の目の前でオナニー姿を晒してくれる。どんなに顔を近づけて見ても怒るどころか、うっとりとした顔を見せてオナってくれるのだ。
「堪らないな。言いなりかよ……」
彩夏のこの状態には、催眠術と同じような効果があるのでは……お願い通りにオナニーを再開する彩夏を見ながら、真吾は思った。
実際の催眠術は脳に働きかける思い込みを利用したものであり、複雑な指示は困難だという話を聞いた事がある。彩夏へ掛けた言葉は命令であり、思い込みを利用したものではないが……まあ、この際やってくれるなら小難しい話はどうでも良いかと真吾は思った。取り敢えず似たような効果のある状態に、彩夏がいる事だけは確信できた。
確信したところで今後に同じようなラッキーがあるとも思えないので、役には立たない確信だなと真吾は少しだけ残念に思った。
原因がわかれば他の女子にも試せたかもしれないのに……。
本音を言えばこんな状態ではない、素の彼女の反応を見たいところではあった。
しかし彩夏のオナニーを丸見えの状態で、顔がくっつきそうなほど傍から見れるのだから、それ以上を望むのは贅沢というもの。本来ならこんな破廉恥なお願いなんてできる間柄ではないのだから……。
それならばこのチャンスに、もっと度を越えたやらしいお願いしても――。
「ねえ……こっちの手でマンコ開いて僕に見せて」
少しずつエスカレートしていく真吾のお強請り。
こんな状態なので反応はゆっくりでぎこちないが、真吾の命令に彩夏は素直に従ってくれる。まったく素晴らしい気分だ。普段クールで真面目な彼女が、命令一つでいやらしい格好も躊躇せずにしてくれるなんて堪らん……真吾の鼻息は俄然荒くなった。
彩夏は使用していない方の手の指をVの字にすると、くぱぁと割れ目を開いた。
クラスメイトの男子に向かって、自らの指で自分の性器を開いて見せつける彩夏は、まるで中までもっと見てと誘惑しているようだ。
何と素敵な絶景だろうか。
臓器のような濃い桃色をした、艶めいた割れ目の内部。それは落ちかける夕日に照らされてテラテラと妖しく光っていた。
狭そうな膣口から、新しい蜜がドクリと外に吐き出される様まで丸見え――ヤバいくらいにエロい。
「凄ェ……委員長のマンコやらし過ぎる……」
鼻血の出そうな感覚に真吾は鼻先を手で押えた。
自室にパソコンがあるのだから、真吾だって無修正AVを見た事くらいはある。
しかし生で見るのは興奮の度合いが桁違いに別物だ。はじめて鼻血が出そうな興奮というものを味わった。本当にこんな感覚、あるんだなぁと真吾は思わず感心してしまった。
見てるだけでは物足りない……真吾は見せて貰うだけのつもりでいたが、無抵抗の生の肉体を目の前にすると実感させられた。
精神と感情は別だし、感情と衝動も別だ――。
触りたい。
彩夏にエッチな事をしたいという衝動が抑えきれない。
ペロ――。
気づくと彩夏の秘所に舌を這わせていた。
膣口で溢れる蜜に舌を絡め、舌先で撫で回す。
何とも言い難い味だし、これを美味しいとは普通は思えないのだろうと思う――だがしかし、いざ味わうと止まらない。何故か美味いと思えてしまうのだ。
これが性の魔力というやつなのかと、真吾は興奮する頭のどこかで不図思うと、今度はフッと鼻に突く、酸っぱいような不思議な匂い――何なんだろう、これ。若しかして、お●っことか……。
知覚するとメチャメチャ興奮してしまった。
「はあっ……はあはあ……っ」
自分の息は勿論の事、彩夏の息もだんだんと荒くなっているようだった。
明らかに彩夏も興奮しているようだ。物欲しそうにピクピクとしている膣口に目を留めると、真吾は堪らない気分になってしまった。
「あはあっ!あぁ……ああっ!」
真吾は彩夏の手を掴んでどかすと、クリトリスに吸いついていた。
その強烈な刺激に耐え切れずに彩夏は大きく喘ぐ。
そのまま腰に腕をまわすと、割れ目に唇を押しつけるようにして、強くジュルジュルとしゃぶり上げた。
彩夏はまるで舌の動きに連動するかのように体躯をビクビクとさせて、甘い嬌声で応える。
「ん……じゅるじゅる……ふー。ちゅぱ……ふう……んんむ……」
酷く興奮している真吾の鼻息も、かなり荒いものとなっていた。彩夏の股の合間で繰り返される呼吸が、篭って大きく響きそうなくらいに激しく聞こえる。
しかし今はそれを咎め、ムードを気にするような者など誰もいない。
どんなに恥ずかしい鼻息を洩らしながら欲望に走っても誰も咎めないし、誰も気にしない――真吾は好きなように彩夏の秘所を舐め回した。
そして彩夏は背をビィンと弓なりに逸らせたかと思うと――。
「あっ!はあはあ、イク……あっ、あっ、あっ、あっあっあっあっあっ……んはああああああぁぁぁ――――っ!!」
彩夏が逝った。
柳腰が腕の中で跳ねるようにビクビクと痙攣する。
凄く激しい動き――真吾にもっとと舌愛撫を強請るように自ら秘所を唇に押しつけ、自身でも腰をいやらしく蠢かせる彩夏。真吾もそれに応えるようにグイと唇を強く押しつけ、舌を動かしてやると2回3回と続けざまに彩夏は昇った。
若しかして女の子って際限なく逝けるのか、何て羨ましい……。
猶もしつこくクリ舐めを続けてやると、彩夏の柳腰が逃げる素振りを見せた。
逃がすまいと抱きしめる真吾の力強い腕に阻まれて、彩夏の腰はまるで鮮魚のようにビクビクと腕の中で跳ねる。
肉芽を包んだままの唇を擦るようにグリグリと押しつけてやると、彩夏は腰を大きくガクガクとさせた。
「やあっ、熱ぅッ……溶ける!溶けちゃうぅぅ!!凄い凄い凄いィ~!いくいくいく!あ~っああ~~~~~~~~~~~~ッ!!」
腰をもこもこと蠢かせながら、また逝かされる彩夏。
その波は長く続き、真吾が止めるまでビクビクとした動きは止まらなかった。
「はあっはあっ――」
止めてあげると、彩夏の体躯はガクリと糸が切れたように机に預けられる。
激しく胸を上下させて、はあはあと荒い息をついていた。
生の女の子の絶頂がこんなに激しいものだとは……ぐったりしている所を見ると、相当に女性の絶頂は疲労が伴うようだ。
彩夏を逝かせてやった――。
例えようの無い満足感に真吾は包まれた。
元々から身体に悦楽を感じていたのだから、彩夏が逝くのは当然と言えば当然の結果だったのかもしれない。
だが愛撫で女性を絶頂へと導いた事に、真吾は言い知れぬ喜びを感じていた。
快感にも似た熱いような不思議な昂ぶり、これは高揚感というのだろうか……。
男の自我の目覚めに必要なもの、それは戦いとセックスだと謂う。
戦いにもセックスにも縁遠かった真吾の遅い目覚め――真吾が男としての自我に芽生え始めた瞬間だった。
◇
小説家になろう・ノクターンノベルズでも連載中です◇
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2018/07/14 00:00 |
竜を継ぐ者~黄の刻印の章(世界はエッチと愛で救われる)
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